【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/06/24(日) 10:04:21.49 ID:sW82/1G70
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どうしてそんなことを聞いてしまったのか、彼女自身にも分からないことだった。
「はじめは、あたしの友達よね」
そして、続けざまに聞いてしまったことが、もっと不可解なことだった。
「じゃあ、あの、王野さんとか、大埜さんとか、美旗さんは……?」
まるで己が、はじめに嫉妬しているような問いかけ。
わけが分からない。どうして自分があんなことを聞いたのか、まるっきり分からないのだ。
「……たぶん。私は、そうでありたいと思うよ」
そして、はじめの返答を聞いて、なぜかイライラと機嫌を悪くして。
「でも、私は、鈴蘭がいてくれれば、それでいいよ」
続いて飛び出したはじめの言葉が嬉しいなんて思ってしまって、頬が熱くなって。
本当の本当に、一体何をやっているのだろう。
彼女が必死で頬の朱と戦っていると、担任の皆井先生が教室に入ってきた。良い子揃いのダイアナ学園では、担任の先生が入ってきた瞬間に全員が着席し、口を閉じる。隣のはじめもまた、ピシリと姿勢を正した。
「……特に、連絡事項はないです。皆さんから何かありますか?」
いやに低く暗い声だった。最初、彼女はそれがいつも元気が空回り気味の担任の声とは思えなくて、顔を上げた。どう見ても前に立っているのは皆井先生だ。しかし、いつもは快活で爽やかな笑みを浮かべている皆井先生が、なぜか暗い顔をしている。彼女だけではない。周囲のクラスメイトも皆、驚いた顔で皆井先生を見つめている。
「……あの、先生」
はじめが手を挙げた。
「はい、騎馬さん。どうしましたか?」
「あの、失礼かもしれませんが、お聞きします。先生、体調でも悪いのでしょうか? 顔色が優れないようですが……」
皆の疑問を代弁するように、はじめが言う。
「……ああ、ごめんなさい。気にしないでください。何でもありませんから」
「は、はぁ……」
当の皆井先生にそう言われてしまえばそこまでだ。はじめは着席し、その他に生徒からは何もなく、終礼をして、HRもつつがなく終わった。皆井先生は暗い顔をしたまま、暗いオーラを携えて、教室を後にした。その間、口を開く生徒はいなかったが、皆井先生が去った直後、教室にざわめきが走った。
「ど、どうしたのかな、浩二先生」
皆井先生は、女子生徒から黄色い歓声を浴びることはないが、親しみを込めて浩二先生と下の名前で呼ぶ生徒はいる。
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