【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
1- 20
621:名無しNIPPER[saga]
2018/06/24(日) 10:03:12.54 ID:sW82/1G70

…………………………

 六時間目の授業の終了を告げるチャイムが校内に響いた。

 担当の先生に礼をして、その日の授業はおしまいだ。

「……ねぇ、はじめ」

 帰り支度をしていると、横から声がかけられた。隣の席の鈴蘭だ。

「なんだい?」

「……その、ひとつ聞きたいことがあるんだけど」

「うん?」

 鈴蘭は言いづらそうにうつむいて、かと思えば顔を真っ赤にして上を向いて、また下を向く。

「……なんだい? にらめっこでもしたいのかい?」

「そんなわけないでしょ」

 鈴蘭は恨みがましそうな視線をくれる。そんな目をされても、はじめには鈴蘭の真意は計りようがない。

「言いにくいことなら、無理して言わなくていいと思うよ」

「……べつに、言いにくくはないわよ。ただ、あんたにちょっと、勘違いされたら、嫌だなって思うだけ」

「それは聞いてみないと分からないよ」

 はじめは苦笑いしながら。

「とにかく話してごらんよ。皆井先生がいらしてしまうよ?」

「……ん。その、あのね」

 鈴蘭はぽつりぽつりと話しはじめた。

「はじめは、あたしの友達よね」

「なんだい、いきなり。当然だろう」

 鈴蘭からそんな言葉が飛び出て嬉しいが、周囲には他のクラスメイトもいる。内心の嬉しさを抑えながら、はじめは応えた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
647Res/1111.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice