【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/05/27(日) 10:10:52.76 ID:IIOvQ4Oi0
「……何やってるんですか?」
ひかるのあきれ顔が回って歪む。目が回るような感覚に、額を押さえる。
「すまない。少しフラつくんだ」
「フラつく……?」
ひかるが怪訝な顔をする。
「……少し休めば大丈夫だ。私の意地に付き合わせてすまなかった。親御さんや王野さんが心配するから、もう帰りなさい」
「あのねぇ……」
はじめの言葉に、ひかるは嫌そうな顔を隠そうともせず、言った。
「昨日も似たようなことを言った気がしますけど、体調が悪そうな相手を放って帰れると思いますか?」
「心配してくれる必要はないよ。朝からフラつく感覚はあったんだ。それが今、少し強くなってるだけだから」
「それでなんで学校を休まないかなぁ……」
「わっ……」
ひかるはためらう様子もなくはじめの額に手を伸ばした。ひかるの手が額に触れた瞬間、そのひんやりとした感触が心地よくて、恥ずかしい気持ちも忘れてしまう。
「……すごい熱。どうして学校を休まないんですか。それはいいとしても、どうしてわざわざぼくに会いに来たりしたんですか」
「少し体調が悪い程度で学校を休むわけにはいかない。私は生徒会長だから、生徒の規範にならないといけないからね。ちなみに君に会いに来たのは私の意地だ」
「呆れました。体調が悪いのに無理をして学校に行くことは、規範でも何でもないと思いますけどね」
「それだけではないよ。騎馬家の跡取りとして、熱程度で――」
「――もういいです。こっちまで熱が出そうだ」
ひかるは大仰にため息をついた。
「立てますか? ……って、無理そうですね。さっきまでよく平気な顔をしてましたね」
ひかるの大げさな言葉に、はじめは立ち上がろうとする。しかし、身体に力は入るが、その力があらぬ方向に働くような感覚だった。
「……びっくりするくらい、立ち上がれない」
「そうみたいですね。本当に驚いている顔に、こっちがびっくりですよ」
「いや、実は、物心ついてから熱を出したのは初めてなんだ。どうして急にこんなことになったのだろうか……」
「昨日ずぶ濡れになったまま雨宿りなんかしてたからでしょう」
「……ああ。なるほど」
ひかるはまたため息をついて、はじめに手を伸ばした。
「お家の連絡先、教えてください」
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