【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/05/27(日) 10:07:43.63 ID:IIOvQ4Oi0
「王野の知り合い?」
「知り合いっていうか、なんていうか……えっと……」
「めちゃくちゃきれいな人だな」
ひとりのその言葉に、同級生たちがうんうんと頷いている。どうでもいいよ、と心の中で思いながら、ひかるは言った。
「……あー、ごめん。用事を思い出したから、ぼくはこれで帰るね」
「えっ? やっぱりあのお姉さんと知り合いなのか、王野」
「お姉ちゃんの友達だよ」
多分。とは心の中だけでつぶやいて、ひかるは校門まで急いだ。同級生たちの好奇の眼差しが自分の背中を貫いているのは、振り返らなくてもわかる。
「……やあ、“ひかる”くん。無事君を発見できて嬉しいよ」
校門で、勝ち誇るような顔で、お姉さんは言った。そして、ビニル傘をひかるに渡したのだ。
「うん。分かってはいたけど、なかなか上等な性格をしていますよね、お姉さん」
「君に言われたくはない。こんなにムキになってしまったのは、幼稚園のとき以来だ」
「小学生相手にムキになるのはどうかと思いますけどね」
ひかるはため息をついて、言った。
「ほら、早く行きましょう。同級生の視線が痛い」
「あいさつでもしていってあげようか?」
「冗談でもやめてください」
まさか、本当に見つけられるとは思っていなかった。
ひかるは勝ち誇るお姉さんの背中を押して、その場を後にした。
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