【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/05/27(日) 10:07:16.72 ID:IIOvQ4Oi0
…………………………
サッカーは好きだ。野球のように、待っている時間が長くない。じっとしているのも嫌いではないけれど、どうせ身体を動かすのならずっと動かしていたい。
王野ひかるという彼は、そんな風に考える。
「なぁ、王野」
サッカーの合間の休憩中、同級生に声をかけられる。
「ん? なぁに?」
決して作っているわけではない。
ただ、自然とそうなってしまうだけ。
誰かに話しかけられれば、柔和な笑みを浮かべて、同級生にやわらかく応じる。
「前にも聞いたけどさ、うちのチーム入らないか?」
「ああ……」
活発な彼は、週末に活動するサッカーチームに入っている。そして、ひかるにもそのチームに入らないかと聞いているのだ。
「ごめん。悪いけど、うちのお手伝いとかがあるから」
「そうか……。王野くらいサッカーが上手いなら、即戦力なんだけどな……」
「はは、ありがとう」
興味がない、わけではない。しかし、毎週末の活動となると、家族にも負担をかけることになる。王野家の場合、家族に負担をかけるということは、それ即ち長姉であるゆうきに負担をかけることに他ならない。進級し、ダイアナ学園で楽しそうに色々な活動に励んでいる姉を見ていて、それを邪魔したくないと考えるのは自然なことだとひかるは思う。
「ま、いいや。じゃあ、そろそろチーム替えしてもう一試合しようぜ」
「そうだね。……って、みんな?」
活発な彼と、ひかるが立ち上がる。しかし、周囲の友達は皆、試合どころではないような様子だ。校門の方を見つめ、何事か話しているようだ。
「どうかしたの、みんな?」
「いや、あれ、誰かの知り合いか?」
「あれ?」
同級生が指さす校門付近。学校の敷地の外から、こちらに手を振る人影がある。そのシルエットを見た瞬間、ひかるは頭をガツンと殴られたような衝撃を受けた。
「うそでしょ……」
頭がクラクラする思いだが、あの姉と同じ制服を身につけるお姉さんを、そのまま放置するわけにもいかないだろう。あのバイタリティあふれていそうな物言いから鑑みるに、ヘタをしたら学校内に入ってきかねない。
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