【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/05/27(日) 10:05:53.86 ID:IIOvQ4Oi0
…………………………
その翌日、生徒会の仕事で書類整理をしているときのことだ。
「……?」
ゆうきはふと視線を感じて、書類に落としていた視線を上げた。目が合ったのは、会長席に座るはじめだ。
「どうかした?」
「いや……」
はじめにしては珍しい、歯切れの悪い物言いだった。
「すまない。仕事中だというのに、少しボーッとしてしまった。なんでもないよ」
ガタッ、と。椅子が揺れた。見れば、書記と会計の一年生コンビが、そろって立ち上がっていた。ガタガタと身を震わせ、ひしとお互いの手を取り合い、驚きの表情を浮かべている。
「あ、あの騎馬はじめ会長が……!」
「仕事中にボーッとされるなんて……!」
「「大事件です!!」」
「あー……」
後輩ふたりは真面目そうな見た目から勘違いしていたが、結構面白いキャラクターなのだ。
「……それは言い過ぎとしても、たしかに、会長がボーッとするなんて珍しい」
口を開いたのははじめと同じクラスの十条みことだ。
「珍しいなんてものではありません!」
一年生コンビのひとり、書記さんが口を挟む。
「わたくしたちははじめ先輩に憧れてこの学園に入学し、生徒会に立候補したのです」
「はじめ先輩のことはよく存じ上げております。はじめ先輩は、生徒会の職務中にボーッとされるような方ではないはずです!」
会計さんがそう締めくくる。はじめはどう答えたものか分からないような顔だ。後輩の言葉に困っているのだろう。
「……なんかすごいわね」
めぐみの呆れ声に、ゆうきも全面的に同意したい気分だった。
「仕事、って雰囲気じゃなくなっちゃったね」 あきらが言う。「ちょっと休憩しようか。お茶でもいれるよ」
「ああ。私も手伝うよ」
あきらに続いてみことが給湯室の方へ向かう。最初こそ後輩やはじめ、みことの前でオドオドしていたあきらだが、ここ最近は普通にお喋りができるようになっている。あきらのその提案に皆が乗り、休憩と相成った。
ふと、書類整理で凝り固まった身体を伸ばしながら、はじめに目を向ける。
はじめのどこか虚ろな目は、心ここにあらずという様子で、窓の外を見つめていた。
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