【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/05/27(日) 10:03:08.37 ID:IIOvQ4Oi0
「待たせたようですまなかった。道すがらで申し訳ないが、改めて紹介するよ。先月転校してきた後藤鈴蘭さん、私の友達だ」
「だ、誰が、友達、よ……」
鈴蘭が生きも絶え絶えの様子で憎まれ口を叩く。
「で、鈴蘭。こちらが生徒会のメンバーの王野ゆうきさんと、美旗あきらさんだ。優秀な庶務なんだ」
「優秀……。そ、そんなこと言われたの初めてだよ」
「ヘンなところで卑屈になるよね、ゆうきって」
ゆうきとあきらかにこやかに言う。
「よろしくね、後藤さん」
「よろしくなんて、するつもりないし……」
鈴蘭はぷいとそっぽを向くと、そのまま学校の方向へ行ってしまう。
「……? わたしたち、何か気に障ることしちゃったかな」
「いや、気にしないでくれ。色々難しい子なんだ」
そう言ってる間にも、鈴蘭はどんどん行ってしまう。
「……すまない。ちょっと追いかける。また学校で」
「うん。気にしないで」
ゆうきとあきらに見送られて、はじめは駆け足で鈴蘭に追いつく。鈴蘭はなんとも苦々しい顔をしていた。
「どうかしたのかい?」
「……あたしは、友達なんてほしくないから」
「へ?」
鈴蘭ははじめを見ようともしない。
「あたしは友達なんかほしくない。いらない。だから、紹介なんかしてくれなくて、いい」
「……そうか。すまない」
「ふん……」
――『……悪いこととは申しません。ただ、先日の長電話のような、騎馬家の跡取りとして相応しくないような行為は慎みなさい』
ふと、今朝の母の言葉が思い起こされる。
鈴蘭のことが気にかかる。
鈴蘭を気にしてしまう。
母はひょっとしたら、それを危惧しているのだろうか。
「…………」
答えは出ない。はじめはそのまま、鈴蘭とともに無言のまま、学校へ向けて歩を進めるのだった。
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