【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/05/13(日) 22:02:16.63 ID:sptbJ6v70
情熱のプリキュアが、中庭に降り立った。
目をつむっている彼女が、静かに目を開けた。
その目に浮かぶのは、激しい情熱だけではない。
すべてを慈しみ、包み込むような、とてつもない慈愛が浮かんでいる。
「ドラゴ……?」
大丈夫なの? だとか。
変身しちゃダメだよ! だとか。
そういった陳腐な言葉は出てこなかった。
だって――、
「す、すごい……」
ドラゴの姿を、目を、見ればわかるくらい。
ドラゴは、意図せず自分を傷つけるようなことはないと、確信できたから。
「……ダッシュー。やっぱりあなたは優しいね」
「……ッ、何を……」
口を開いたキュアドラゴの声は、やはり慈愛に満ちているようだった。
「あなたは、わたしが初めてキュアドラゴに変身したとき、変身する前も、後も、まるでわたしを説得するように、怖いだろう? って脅し続けたよね」
そのドラゴの言葉を、邪魔してはいけないとわかった。それは、ダッシューもウバイトールも、同じようだった。ウバイトールは、ガクガクと、震えているようにも見えた。
「そして今、あなたはグリフとユニコに、降伏しろ、って言ったよね。あなたは本当は、人を傷つけたくなんてないんだね」
「ッ……! 勝手なことを、言うなッ!」
ダッシューがのこぎりをドラゴに向ける。それに呼応するように、ウバイトールの周囲のはさみも、ダッシューの周囲ののこぎりも、すべてドラゴにその切っ先を向ける。
「その身に宿した情熱で燃え尽きるか、このはさみとのこぎりで切り刻まれるか、好きな方を選ぶといい」
『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』
ダッシューがノコギリを振り下ろす。その瞬間、すべてのはさみとのこぎりがキュアドラゴに向けて飛んだ。
「ど、ドラゴ!」
「大丈夫だよ」
絶体絶命の中、ドラゴはグリフに、笑った。
「わたし、あの人を助けてあげたいの」
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