【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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567:名無しNIPPER[saga]
2018/05/13(日) 22:01:46.93 ID:sptbJ6v70

「なっ……!?」

『ウバァアアアアアア!!』

 ウバイトールの叫び声に呼応するように、大量のはさみがプリキュアめがけて飛ぶ。

「優しさの力よ、この手に集え! カルテナ・ユニコーン!」

 ユニコの行動は早かった。呼び出したカルテナを構え、空色の光を集約させる。それは、以前より何倍にも強化された“守り抜く優しさの光”の盾だ。グリフと己を守るその盾に、大量のはさみが切っ先をうならせ激突する。

「ッ……ただのはさみじゃないわ、これは……!」

 まるでひとつひとつが重い石のようだった。それが凄まじい切れ味を持っていることは、疑いようがなかった。グリフに支えられながらすべてのはさみをはじき返した後、ユニコは身体中の力が抜けて、倒れ込んだ。

「ユニコ!」

「……ふふ。さすがは、あのはさみだ。凄まじい力を持っている」

 黒い闘気を纏うウバイトールの横から、ダッシューが現れる。

「あれは主事の蘭童さんのものだよ。返して」

 そんなダッシューにまっすぐ、ゆうきは言った。

「それがどうした。ぼくには関係ない」

 そして、そのゆうきの言葉を、ダッシューは聞かない。

「……さぁ、終わりだよ、プリキュア。キュアユニコが倒れた今、きみひとりではこの攻撃は防げない」

『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』

 ダッシューが手を上げる。ウバイトールが再び大量のはさみを生み出す。そして、ダッシュー自身も、その身体の周囲に大量のはさみやのこぎりを呼び出した。

「変身を解いて降伏しろ。ブレスと紋章を渡せ。命まで取る気はない。束の間ではあるが、アンリミテッドがこの世界を闇に染めるまでの間、余生を楽しむといい」

 ダッシューの目は本気だ。グリフはぎゅっと、ユニコを抱きしめる。

 降伏するわけにはいかない。

 けれどせめて、ユニコだけは守らなければならない。

「……ふん。まったく、嫌になる。諦めが悪いのも大概にしろ」

 その瞬間だった。



「プリキュア・エンブレムロード!」



 校舎の方から、凄まじい熱量が発せられた。

 見間違うはずもない、それは、まぎれもなく、キュアドラゴの“燃え上がる情熱の光”――、



「燃え上がる情熱の証! キュアドラゴ!」





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