【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/05/13(日) 21:53:05.66 ID:sptbJ6v70
…………………………
天使か、はたまた悪魔か。
そう思えるくらい、彼は美しかった。彼の歌声も、美しかった。ただただ、感嘆に胸を震わせていると、歌声が止まった。
霧の中振り返った彼と、あきらの目線がぶつかった。
『……?』
『あっ……』
胡乱げな目線をくれる、当の彼――主事の蘭童さん――は、どういった感慨も見せず、淡々とあきらの目を見つめていた。
『……おはようございます』
『あ……お、おはようございます』
蘭童さんから放たれたのは、ひどく陳腐なあいさつだった。当然だ。ここは学校で、あいさつは美徳とされる場所だ。本来であれば、あきらからあいさつをするべきだっただろう。
『こんな時間に生徒がいるとは思わなかった。しかも、よりによって君か』
『へ……? わたしのこと、ご存知なんですか?』
『……はは。まぁ、君がよくこの場所で、何か書き物をしているのを見かけていてね』
『あっ……』
顔が熱くなる。誰にも見られていないと思っていたのに、あの秘密の作業をよりによって学校職員に見られていたなんて。
『そんな顔をしなくていい。君が何をしているのかまでは知らないよ』
あきらの心の中を見透かすように、蘭童さんはそう言って笑った。あきらは途端に恥ずかしくなって、頭を下げた。
『君はよくこの場所を秘密の場所のように使っているようだね。実はぼくもなんだ。こうやって、始業前に時々歌を歌わせてもらっている』
『あっ、その……邪魔をしてしまって、すみません……』
『いいさ。始業前に、ストレス発散で歌っているだけだから』
蘭童さんは本当にどうでも良さそうに。
『こんなに早くから登校とは感心だね。なんとも、光が強いことだ』
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