【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/05/13(日) 21:52:39.22 ID:sptbJ6v70
「わひゃっ!?」
変な声が洩れた。危うく尻餅をつきそうになって、いくらなんでもそれは格好悪すぎるから耐えた。今まさにくぐり抜けようとした場所から、ふたつの顔が覗いている。
「ゆ、ゆうき!? めぐみ!?」
「あーきーらー、わたしの誘いを断って何をしてるのかと思えば、イケメンさんとデートだったんだねー!」
ゆうきが言う。
「そういうことなら教えてよー! 親友でしょー! 幼なじみでしょー!」
植樹をくぐってスペースの中に入ってきたゆうきは、がくがくとあきらの肩を揺する。あきらは思考が追いつかず、されるがままになってしまう。
「ど、どうしてここにいるの?」
「ごめんなさい。私は止めたのだけど、ゆうきがあなたのことが心配だからって、後をつけたのよ」
遅れて植樹をくぐってめぐみが中に入る。
「あ、ずるい! めぐみ、わたしのせいにしようとしてる!」
「しようとしてるもなにも、言い出したのはあなたでしょ」
「でもめぐみだってついてきてくれたでしょー」
「それはだって、私もあきらのことが心配だったから……」
ふたりがわーわーと言い合いを始める。それを聞いてあきらも合点がいく。つまり、あきらの親友二人は、あきらのことを心配して、あきらの後をつけたのだろう。そして、今の今までここで行われていたマンツーマンのレッスンを、デートと勘違いしたのだろう。
「……ってデート!?」
あきらがむせそうになりながら言った。
「デートじゃないよ! っていうかイケメンさんとデートって何!?」
「えっ? だって主事の蘭童さんと楽しそうにお喋りしてたじゃん」
「お喋りしてたらデートなの!?」
「放課後の密会かと……」
「めぐみまでゆうきの天然が移ったの!?」
そんなふたりにどう説明したものかと、あきらは植樹の梢から見え隠れする空を仰ぎ、ため息をつくのだった。
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