【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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535:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 17:46:16.17 ID:7mW+iPec0

…………………………

 ロイヤルストレートはウバイトールに直撃し、その闇は浄化された。世界に色が戻る。グリフは視界の隅で、ドラゴが炎に包み込まれる瞬間を目撃した。

「ドラゴ……!」

 大切な幼なじみなのだ。

 大好きな親友なのだ。

 だから、グリフは走った。苦悶に顔を歪めるドラゴを抱いた瞬間、その炎がグリフにも燃え移る。

「ッ……!?」

 それはとてつもない痛みと熱だった。まるで本物の炎に巻かれるような感覚に、グリフは驚愕した。

(あきらは、ずっとこんな痛みに耐え続けていたの……!?)

 どうしてそれを理解していなかったのだろう。それをわかっていれば、あきらにキュアドラゴへの変身をさせるようなことは、絶対になかったのに。情熱のロイヤルブレスを預かるなり、していたはずなのに。

「あきらは、こんなに痛かったんだ……」

 薄紅色の光がグリフから発せられる。“立ち向かう勇気の光”で、炎を鎮火しようと試みる。凄まじい力を持った炎は、薄紅色の光すら飲み込もうと渦巻いている。

「ゆうき」

 気づけば、すぐ傍でユニコが屈み込んでいた。その身体から発せられる“守り抜く優しさの光”が、反対側からドラゴの炎を消そうと優しく瞬く。

「っ……」

 やがて、ふたつの光はドラゴの炎を消し去り、ドラゴの身体を包み込んだ。

 三人の戦士たちから光がはじけ飛び、変身が解除される。

 ゆうきはめぐみと安堵から笑い合い、そして、倒れた。



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