【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/04/29(日) 17:42:53.15 ID:7mW+iPec0
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四人の妖精を抱えながらそんなふたりの戦士の姿を見つめ、あきらは複雑な感情を抱いていた。
ふたりは、あきらのために、あきらが戦わないようにしてくれている。
あきらに変身するなと暗に言っているのだ。
「わたしが、キュアドラゴの力を使いこなせていないばっかりに……」
あきらが歯がみする。そんなあきらに対し、口を開いたのはパーシーだ。
「違うドラ! あきらは、素晴らしい情熱を心に宿しているドラ。その情熱をうまくコントロールする方法“ドラゴネイト”を具体的に教えることができない、パーシーのせいドラ……」
「……パーシー」
あきらとパーシーは、ふたりとも悲痛な面持ちだった。
「大丈夫グリ」
「そうニコ。大丈夫ニコ」
けれど、そんなふたりに優しい声がかかる。ブレイとフレンだ。
「ゆうきたちは、ブレイたちのために戦ってくれているグリ。ブレイたちにできるのは、ゆうきたちを信じて、応援することグリ」
「ニコ。あきらも、一緒に応援するニコ」
ふたりの妖精は、あきらの手を優しくぽんぽんと叩いてくれた。あきらは微笑んで、頷いた。
「そうだね。ふたりのことを応援してあげなくちゃね」
「グリ!」
そう頷き合った直後、剣道場内が大きく揺れた。
「わっ……!」
慌てて四人の妖精をぎゅっと抱きしめて、あきらは揺れの元凶を見た。巨大な防具のウバイトールが、やはり巨大な竹刀を振り回し、ふたりのプリキュアを吹き飛ばしていた。
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