【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
1- 20
521:名無しNIPPER[saga]
2018/04/29(日) 17:37:28.41 ID:7mW+iPec0

…………………………

「えっ? 戦いの参考になるかもしれない部活を見学してた?」

「え、ええ、そうだけど……」

 ゆうきとあきらと一緒に帰る道すがら今日のことを話すと、ふたりはあからさまに残念そうな顔をした。

「やっぱりめぐみは真面目だね。浮ついた話をしてた自分が恥ずかしいよ……」

 あきらが悔やむような顔をする。一体ふたりしてどんな話をしていたというのだろうか。それはともかくとして、めぐみはふたりに言った。

「フェンシング部は私にはあまりピンとこなかったわ。でも、その後すごいものを見つけたのよ。体育の郷田先生よ」

「へ? 郷田先生がすごいって、何が?」

「剣道よ。郷田先生は剣道部の顧問なの。すごいのよ。高等部の男子生徒の攻めも全部防ぎきって、一方的に一本を取ってしまうの。あれは、ゴーダーツに勝るとも劣らない剣技だと思うわ」

 ついつい説明に力が入ってしまう。ゆうきとあきらは呆気に取られているようだ。

「それで、弟子入りをお願いしてきたわ」

「で、弟子入りって……。少年漫画じゃないんだから」

「めぐみらしいね」

 ふたりは面白そうに笑う。めぐみは大真面目だというのに、失礼な話である。

「笑っていたらいいわ。私は何としても、ゴーダーツに対抗できるだけの力を手に入れないといけないんだから」

「ごめんごめん。でも、郷田先生が弟子にしてくれるといいね」

「ええ。あの凄まじい剣技を、ぜひ教えてもらいたいわ」

 めぐみは思い出す。今日目にした、郷田先生の凄まじいまでの闘気と剣技を。

 そして、ゴーダーツのあの圧倒的な強さを。

(わたしは、あきらのため、フレンたちのため。もっともっと強くならないといけないのよ)

 めぐみは拳を握る。

「…………」

 めぐみは気づいていなかったけれど、そんなめぐみを見つめて、あきらは心配そうな顔をしていた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
647Res/1111.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice