【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/04/22(日) 20:49:47.86 ID:TS+ShyS90
…………………………
「失礼します」
「ん……?」
木工室の戸が開き、誉田先生が入ってきた。松永先生は席を立ち、誉田先生を迎えた。
「おつかれさま、松永先生。王野さんの作業は順調?」
「ええ。ゆっくりですが、しっかり進んでますよ。ご心配なく」
松永先生はやる気のない目のまま、誉田先生に応じる。
「……さすがは“先生の中の先生”。担任の生徒が心配ですか」
「あら。そんな風に言われるのは光栄だけど、わたしは王野さんの心配なんてしてないわよ?」
ん? と、ゆうきは首を傾げる。先生ふたりの会話が、どうにも先生同士の会話らしくない。
「なんてったって、“小次郎くん”が見てくれているんだもの」
小次郎くん!? と内心驚くゆうきだが、ふたりの雰囲気に圧倒されて、微動だにできないでいた。松永先生は呆れた、というような顔をして。
「……学校でその呼び方はやめてくれよ」
「そうね。ごめんなさい」
対する誉田先生も、茶目っ気全開の口調だ。
「小次郎くんも、今はしっかり先生やってるんだから、“松永先生”って呼ばなくちゃね」
「だーかーらー、それをやめてくれって言ってるんだよ。っていうか、用が済んだなら職員室に帰れ」
ゆうきはもう、半ば放心状態になりつつあった。あまりにも親密な会話の応酬は、恋する女子中学生の内心をずたずたにするに足るだけの威力があった。
「あら、ご挨拶ね。せっかく私が様子を見にきてあげたのに」
「見に来たのは、俺じゃなくて王野の様子だろうが」
「一応、若手教員のOJTも兼ねているつもりだけど?」
「そっちに若手って言われる憶えはねぇよ。二つしか違わないだろうが、歳」
「女性に年齢の話を振らない。相変わらずデリカシーがないわね」
この、親密な感じは、恐らく、いや、間違いなく。
いわゆる、アレだ。
アレといえば、アレだ。
アレだろう。
ゆうきの中でいろいろなものがガラガラと崩れ落ちていくようだった。
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