【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/04/22(日) 20:46:10.71 ID:TS+ShyS90
「? あら、私たちのことを知っているの?」
めぐみが問いかけると、鈴蘭はブルブルと首を振った。
「し、知らないわ! 全然、これっぽっちも……」
「まぁ、そうよね。初めましてだし。転校生の後藤さんよね? はじめまして、私は大埜めぐみ。あなたのお友達の……」
めぐみがチラリとイタズラっぽくはじめを見る。はじめは恥ずかしそうにはにかんで、頷いた。
「……騎馬さんと同じ、生徒会役員なの」
「べっ、べつに、自己紹介しろなんて言ってないわよ」
鈴蘭はぷいとそっぽを向く。
「すまないね、大埜さん。鈴蘭は気分屋なんだ」
はじめが言った。
「でも、根は悪い子じゃないから、どうか許してあげてほしい」
「……ふん!」
鈴蘭は、不機嫌そうに鼻を鳴らすと、そのままどかっと席に腰かけた。観念したということだろう。はじめはホッとしたように笑い、ゆうきたちに向き直った。
「大埜さん、王野さん、美旗さん、こんなところにいたのか。探す手間が省けてよかったよ」
「? どうかしたの?」
「実は、生徒会で緊急の仕事が出来たんだ。それでみんなを探していたんだ」
「あら。じゃあ、私とあきらは行った方が良さそうね」
めぐみが心配そうにゆうきを見る。しかし、当のゆうきはそれに気づかない。
「えっ? じゃあ、わたし、生徒会に行っていいの?」
ゆうきが期待を込めて言う。居残りを回避するのは、とても魅力的だ。が、はじめが不思議そうに言った。
「ん? 王野さん、どうしてジャージなんだい?」
「えっ? いや、その、今から、技術の居残りの予定で……」
「居残り? それは仕方がない。学業は学校において何より優先されるべきものだ。今日の生徒会活動には参加しなくていいから、王野さんはしっかり居残り授業に励むように」
にべもない言葉だった。
「……はぁい」
ゆうきの元気のない返事に頷くと、はじめはめぐみとあきらの肩に手を置いて、言った。
「それでは、大埜さん、美旗さん、生徒会室に向かおう」
「え、ええ」
「うん……」
「鈴蘭、しっかりと居残り授業を受けるんだよ。後で様子を見に来るからね」
「わかったわよ! しつこいわね!」
そのまま、はじめと連れ立って、めぐみとあきらは木工室を後にした。
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