【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/04/08(日) 10:08:35.09 ID:w9vsRS0p0
…………………………
そこは黒い場所。光はあるがすべてが黒いために光が反射しない場所。
「っ……ハァ……ハァ……」
ダッシューはそこに敗走した。希望あふれる世界ホーピッシュにおいて、目の前でむざむざ新たなプリキュアを誕生させてしまった。
そして三人のプリキュア相手に敗北を喫し、逃げてきたのだ。
「情熱のプリキュア……――」
「――キュアドラゴ」
「っ……!?」
いつの間にそこに現れたのだろう。漆黒の壁にもたれるように、仮面の騎士デザイアが立っていた。
「デザイア様……」
「私はしっかりと他のプリキュアたちの足止めをしていたぞ? 情熱のプリキュアが生まれる瞬間までは、な」
ダッシューの責めるような目線に気づいたのだろう。デザイアが言った。
「情熱のプリキュアが生まれてしまった以上、あれ以上のプリキュアたちの足止めは無駄であろう?」
「……ええ。おっしゃるとおりですよ」
ダッシューは歯がみしながら。
「では、どうします? むざむざプリキュアを生み出すのを許したぼくを、始末しますか?」
その言葉に、デザイアは仮面をつけた顔をもたげた。まっすぐにこちらを向く仮面には、何の感情も見て取ることが出来ない。
「……馬鹿を申すな。貴様にはまだやってもらうことがある。貴様もまた、大切なアンリミテッドの同志であるからな」
デザイアはそれだけ言うと、デザイアのみが入ることを許されている、漆黒の扉を開いた。その中は光のない真の闇。そこに何があるのか、それはデザイア以外誰も知らない。
「情熱のプリキュアが生まれてしまった以上、貴様もまた、真正面から戦って打ち倒すしかない」
デザイアは背を向けたまま、言った。
「より強い力を求めるのだな。過去の己を、振り返ってでも」
そしてデザイアは扉の中へ姿を消した。残された彼は、歯を噛みしめ、壁を殴りつけた。
「ッ……! ぼくは……!」
そこはアンリミテッド。
光はあれど、すべてが黒いから、闇のように見える場所。
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