【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/04/01(日) 10:12:13.47 ID:TVNRAefO0
あきらは想いを伝えた。その想いを、パーシーがどう受け取ったかなんて、あきらにはわからない。
「パーシー、は……」
パーシーが口を開く。
「……王女様」
想いを伝えることなど意味がないと言いきったダッシューが、何かに怯えるように口を開く。
「あなたがどういうことを言うべきか、あなたはしっかり分かっているはずだ」
「パーシー」
あきらは、優しく口を開く。
「パーシーがどうしたいか、教えて。お願い」
「パーシーは……」
パーシーが涙を拭う。あきらに抱きしめられたまま、それでもあきらを真っ直ぐに見上げ、言った。
「パーシーは、情熱のプリキュアを生み出し、世界を救いたいドラ。ロイヤリティを取り戻したいドラ。パーシーはきっと、迷惑ばっかりかけてしまうけど、それでも……」
それは、パーシーの想いの発露に他ならなかった。
「……お願いドラ。パーシーを、助けてドラ!」
「ッ……」
ダッシューが虚空からはさみを取り出し、あきらの喉元に突きつける。
「このはさみは、君の首程度なら簡単に切り飛ばせる。こんなスマートでない方法をとるとは思わなかったけど、君もこれで思い知っただろう。絶対的な力を前に、想いなんて伝えたところで、無力だ」
「…………」
怖い。
怖くて仕方がない。
いまダッシューから示されているのは、明確な敵意、憎悪、そして、本気の殺意だ。ただの女子中学生のあきらに、それが怖くないはずがない。
「……ダッシューさん。あなたは、ひょっとして、あんまり悪い人じゃないのかな」
「ッ……!?」
けれど、あきらは、その恐怖と同じくらい、言わなければならない気持ちがあった。
「どうしてわたしたちの話を聞いてくれたの? どうして、パーシーの言葉を誘導してまで、わたしを遠ざけようとしてくれたの?」
「何を……!」
ダッシューが明確な動揺を見せた。ダッシューは空いた手であきらの肩を突き飛ばす。
「きゃっ……!」
あきらは背中から倒れ込む。パーシーが手から離れ、コロコロと道に転がる。
「……ほら。ロイヤリティなんかを庇うから、そういう目に合うんだ」
ダッシューは自分を落ち着かせるように言うと、パーシーを拾い上げた。
「さぁ、わがままはこれくらいに致しましょう、王女様。参りますよ」
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