【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/04/01(日) 10:12:40.91 ID:TVNRAefO0
…………………………
デザイアがレイピアを振るう。その所作は、素早さ、身のこなし、何をとっても隙がないように思えた。
「少しは腕を上げたか、プリキュア!」
「っ……」
身を翻すたび、デザイアのレイピアが急所を狙い、振るわれる。
「なら、見せてあげるわよ!」
キュアユニコが距離を取り、右手を振るう。
「優しさの光よ、この手に集え! カルテナ・ユニコーン!」
空色の清浄な光がユニコの右手に集約される。そこに現れるのは、伝説の戦士が王族より賜ったとされる伝説の剣、カルテナだ。
「ほぅ」
デザイアはユニコをまっすぐに見据え、突撃する。
「ゴーダーツと渡り合い、少しは強くなったか?」
「ぐッ……!?」
ゴーダーツの何倍も速い剣戟がユニコを襲う。
(速いだけじゃない……! ゴーダーツ以上に、一撃が重い……!)
右手にカルテナを、左手に空色の“守り抜く優しさの光”の盾を作り出し、それでも防戦一方だ。
「ふッ……!」
「きゃっ……」
デザイアのレイピアを防いだ瞬間、空いた腹にデザイアの蹴りが入れられる。ユニコは後ろに吹き飛ばされるも、かろうじて着地する。
「っ……」
「剣筋は素人同然。剣と盾を使う頭はあるようだが、それだけだ。私のレイピアを目で追うだけで手一杯。蹴りや拳が出たらどう対処するかもわからない。話にならんな。伝説の剣、カルテナを手に入れてもその程度か」
「……ふふ」
「何がおかしい?」
「そうね。私はまだまだ未熟だわ。でも、あなたの相手は、私ひとりじゃないわよ」
「なんだと……?」
「翼持つ勇猛なる獅子、グリフィンよ! プリキュアに力を!」
「ッ……!?」
背後からの声に、デザイアが反転する。その目線の先にいるのは、薄紅色の翼をたたえ、カルテナ・グリフィンを構えた、勇気のプリキュアだ。
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