【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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392:名無しNIPPER
2018/03/18(日) 10:14:53.23 ID:uBlGke+q0

「美旗さん?」

 あきらが目を伏せる。ゆうきには、あきらがどうしてそんなに悲しそうな表情をするのか、わからなかった。

「ごめん、あきら。この後、めぐみの副会長就任のお祝いなの」

「そっか……。うん、わかった。また今度ね」

「うん。また今度ね、あきら」

 あきらはカバンを持つと、立ち上がった。そして、めぐみの前まで行くと、言った。

「大埜さん、選挙、お疲れ様でした。副会長、がんばってね」

「ありがとう、美旗さん。嬉しいわ」

「……それじゃ、また明日」

「ええ。また明日。さようなら」

「ゆうきも、また明日」

「うん。ばいばい」

 ハッとする。教室から去る瞬間、あきらの横顔、その目尻に、涙が見えた気がしたのだ。

「あきら……?」

「どうしたのかしら、美旗さん。あまり体調が良さそうに見えなかったけど……」

「うん……」

 めぐみと同様、ゆうきも心配だ。

「うーん……」

 ゆうきは、あきらが消えた教室の出口を見つめる。

「一緒に来る? って誘えばよかったな……」



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