【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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391:名無しNIPPER
2018/03/18(日) 10:14:26.61 ID:uBlGke+q0

…………………………

 ゆうきが教室に戻ると、教室はほとんど空っぽだった。ひとりがボーッと席に座ったまま窓の外を眺めているくらいだ。そのひとりは、ゆうきが教室に入った瞬間、ゆっくりとこちらを向き、ゆうきを認めた瞬間、ホッとした顔で笑った。

「ゆうき」

「あきら? まだ帰ってなかったんだ」

「うん。ゆうきのカバンがまだ残ってたから……」

 ゆうきの幼なじみの美旗あきらだ。

「応援演説、ちゃんと聞いてたよ。すごかったね」

「わー、ありがとう! 嬉しいよ! 少し恥ずかしいけど……」

「昔のゆうきからは想像できないよ。変わったんだね、ゆうき」

 あきらは嬉しそうに、けれど少し寂しそうに言った。

「あきら……?」

「ううん。なんでもない。ねえ、ゆうき、一緒に帰らない?」

「えっ、あー、えーっと……」

 ゆうきが逡巡していると、めぐみが教室の入り口からヒョコッと顔を出した。

「ゆうき? 誰かいるの?」

「大埜さん……」



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