【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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386:名無しNIPPER
2018/03/18(日) 10:12:07.44 ID:uBlGke+q0

「王野さん、君のように、友達のことを考えて一所懸命がんばることができる人が、生徒会には必要だ」

 ふたりの様子を知ってか知らずか、はじめが熱く続ける。

「生徒会の一員として、学校のために一緒にがんばってほしいんだ」

「あー、でも、わたし、不器用だし、ドジだし、失敗ばっかりだよ?」

「それでも、君の様子を見ていれば、君が懸命にがんばることができる人だというのはわかる。私には、それだけで十分だよ」

「わ、わたしは……」

 ゆうきはまるで、やってはいけない理由を探しているようだった。

「さっきも言ったでしょ。あなたがいなければ、私はここまで来られなかったわ」

 だからめぐみは、そっとゆうきの肩を叩いた。

「私もあなたと一緒なら心強いわ」

「…………」

 ゆうきがめぐみの目を見る。めぐみは真っ直ぐにその目を見返して、頷いた。

「……うん。わたし、がんばるね。庶務、やらせて」

「本当かい!? 嬉しいよ。ありがとう!」

 はじめは本当に嬉しそうにめぐみとゆうきの手を取って、ぶんぶんと振る。年上にしか見えなかった少女が、今ばかりは、同い年の女の子に見える。それもまた、クラスメイトには見せられない、子どもっぽい素のはじめなのかもしれない。

(騎馬さんって、少し私と似てるかもしれないわね)



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