【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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385:名無しNIPPER
2018/03/18(日) 10:11:37.71 ID:uBlGke+q0

「ん? ひょっとして知らなかったのかい?」

 はじめが意外そうな顔をする。

「生徒会副会長はふたりいるんだ。毎年、ひとりは選挙で、もうひとりは新生徒会長が選任するんだ。そして、その選任枠は毎年、生徒会長選挙で落選した人になるのが慣例なんだ」

 そんなことはまったく知らない。誉田先生にも言われていないし、他の誰も教えてはくれなかった。

 はじめは真っ直ぐめぐみを見つめた。そして、おずおずと、めぐみの手を取った。

「もちろん私は君に副会長をお願いしたい。慣例ではあるけれど、それ以上に、私は君にやってもらいたいんだ。頼まれてくれるだろうか、大埜さん」

「え、あ、えーっと……」

 ついついゆうきの方を見てしまう。ゆうきは本当に嬉しそうな顔で、うんうんと頷いてくれた。

「……うん」

 めぐみはだから、安心してはじめの手を握り返すことができた。

「私からも、よろしくお願いします。精一杯がんばるわ」

「ああ。一緒にこの学校をより良くしていこう」

 はじめは今度はゆうきに向き直った。

「王野さん」

「は、はい!」

 唐突に目を向けられ、ゆうきがびくりと身体を震わせる。

「私には新生徒会の庶務2名の任命権もあるんだ。王野さんも生徒会に入らないかい?」

「へ?」

「生徒会の庶務を、君にお願いしたいんだ」

「わ、わたしが生徒会!?」

「ゆうきが!? 正気なの!?」

 ゆうきが驚きの声をあげ、それとほぼ同時、めぐみも大きな声を上げてしまう。直後、ゆうきがめぐみをじろりと見る。

「……めぐみ、今のはちょっと失礼じゃない?」

「あ、あははは……」

 めぐみは笑って誤魔化すしかない。



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