【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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381:名無しNIPPER
2018/03/18(日) 10:09:49.87 ID:uBlGke+q0

「前生徒会長の後ろ盾もあった騎馬はじめに、最初から勝てるわけがなかったんだよ!」

 ダッシューはそのノコギリを手に、ユニコに向かい突撃する。振り上げられたノコギリはまっすぐユニコへ振り下ろされ――、

「――あら。随分と詳しいのね。まぁいいわ」

「ッ……!?」



「優しさの力よ、この手に集え! カルテナ・ユニコーン!」



 空色の光が集約し、ユニコの手にカルテナが握られる。その空色の刀身は、当たり前のようにダッシューの凶刃を受け止めていた。

「私ね、悔しいけど、満足よ」

「なに……?」

「だって、私は生徒会長にはなれなかったけど、それ以外のたくさんのものを手に入れることができたもの」

 キュアユニコが腕を振り、ダッシューのノコギリを弾く。ダッシューが体勢を立て直し、慌てた様子でノコギリを降る。

「私、本当に嬉しいのよ、ダッシュー」

「ぐっ……」

 歓喜の笑みを浮かべたまま、ユニコはノコギリの刃を避け続ける。

「ゆうきのことをたくさん知ることができたわ。すごく仲良くなれた。親友って呼べる相手ができたのよ」

「それが、どうしたッ!」

「それから、ユキナと有紗とも仲良くなれたわ。他のクラスメイトの皆とも話せるようになったわ。あと、騎馬さんとだって知り合いになれたもの」

 キュアユニコが空いた手をダッシューにかざす。とてつもない圧力が集約し、空色の光がの壁が現われる。

「ぐッ……!」

 現われた“守り抜く優しさの光”の壁が、ダッシューの身体ごと、凶刃を吹き飛ばす。

「……ねえ、ダッシュー。私、負けてしまったけれど、いま、とても満足な気持ちだわ」



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