【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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367:名無しNIPPER
2018/03/18(日) 10:01:30.83 ID:uBlGke+q0

「めぐみ……」

「私も緊張しているもの。ゆうきだって、緊張していいのよ」

 そしてめぐみは、ユキナと有紗のほうも向く。

「ふたりとも、ありがとう。ふたりがたくさん手伝ってくれたおかげで、私はここまで来ることができたわ。本当にありがとう」

「なんのなんの。あたしたちもたくさん勉強になったよ。ありがとね、めぐみ」

「その通り。それに、私たちはもう友達だろう? これくらい、友達だったらなんてことないさ」

「……嬉しい。私、何より、あなたたちという友達が得られたことが、嬉しくて仕方ないの」

「むっふっふ、嬉しいこと言ってくれるねぇ、めぐみクン」

「調子に乗るんじゃない、ユキナ」

「あいたぁ! もう、チョップ入れないでよ、有紗!」

 さすがは演劇部のエース二人組。まったく緊張する素振りすらみせず、普段通りだ。それはひょっとしたら、緊張しているゆうきとめぐみのために、わざと普段通りを演じてくれているのかもしれない。ユキナと有紗は、本当にすごい。

 それに比べて、と。ゆうきは反省しきりだった。ゆうきはそっと、めぐみの手を握り返す。

「……? どうかした、ゆうき?」

「めぐみも緊張してるのに、わたし、自分のことで精一杯で、恥ずかしいよ……」

「何言ってるのよ。そんなものよ」

「でも、生徒会長に立候補したのはめぐみで、一番緊張しているのはめぐみのはずなのに、わたしったら、じぶんのことばっかりで……本当に恥ずかしいよ」

「言いっこなしよ。そんなこといったら、あなたは私の選挙を手伝ってくれているんだから、私が気遣わなきゃいけないわ」

「……めぐみ」

「もう大丈夫ね。精一杯がんばりましょう、ゆうき」

「うん!」



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