【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
1- 20
36:名無しNIPPER[saga]
2017/12/24(日) 10:42:33.58 ID:3zYuh2uB0

「な……何……?」

 困惑もするというものだ。光は瞬く間に身体中に行き渡り、今や全身からまばゆいばかりの光が発せられているのだから。

「これは、一体……」

 心地良い。まるで身体中が優しい何かに包まれるような、そんな感覚。

 お日様のようにぽかぽかと、しかし照明のように鮮烈に、ふたりの身体を包み込んでいく。

「見つけたグリ……!」

 傍らで声が聞こえた。ブレイがやってきたのだ。

「ブレイ!? こ、こら! 先に逃げてって言ったでしょ!?」

「そんなこと言ってる場合じゃないグリ! やっと、見つけたグリ! 勇気ある、伝説の戦士を!」

「フレンも、やっと見つけたニコ!」

 ブレイに続いて、フレンも生け垣から飛び出してやってくる。

「優しさある、伝説の戦士を!」

「な、なに!? なにこのぬいぐるみ!? 喋ってる!?」

「話は後ニコ! あんたの名前を教えるニコ!」

「わ、私? 私は……めぐみ。大埜めぐみ」

「ニコ。なかなか良い名前ニコね」 混乱するめぐみをよそに、フレンは悠然と続ける。「フレンの名前はフレン。優しさの国の王女ニコ!」

「は、はぁ……?」

「……そこにいたか、王子、王女」

 話の途中だったが、わざわざそれを待つような相手ではない。欲望の戦士はウバイトールの横からブレイとフレンを嘲笑する。

「臆病な勇気の王子と冷血な優しさの王女のことだ。てっきり、その人間を囮にして逃げたのかと思ったが」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
647Res/1111.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice