【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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346:名無しNIPPER[saga]
2018/03/04(日) 11:46:01.39 ID:NMs8LA5T0

「そうね。なら、少しだけ勇気を持って」

「きっと、想いは通じるよ!」

 両側からはじめの手を握る。驚いたような顔をするはじめだけど、嫌がる素振りはない。むしろ、顔を赤くして、照れているようだ。

「……ありがとう。生徒会選挙前に、こんなことを相談してしまって、情けないな、わたしも」

「いいと思うわ。騎馬さんだって人間だもの」

「ああ。そうだな……」

 はじめはスッと立ち上がると、夕日を真っ直ぐに見つめた。その瞳に、もう迷うような色はない。

「明日、もう一度後藤さんに声をかけてみるよ。それで嫌われるなら、それはそれ、だ」

「うまくいくことを祈ってるよ!」

「ええ。がんばってね、騎馬さん」

「ああ」

 ――結局、何一つ解決しないままだけれど。

 どこか清々しい気持ちで、ゆうきとめぐみは帰路についた。



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