【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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344:名無しNIPPER[saga]
2018/03/04(日) 11:45:05.36 ID:NMs8LA5T0

「最近、生徒会選挙の活動に精力的だね。私も負けていられないと、気を引き締め直しているところだよ」

「そうかしら? 現副会長にそう言ってもらえると嬉しいわ」

「いい生徒会選挙になりそうだ。私も本当に嬉しいよ」

「そ、そうね」

 ゆうきにはいい生徒会選挙と悪い生徒会選挙の違いがよくわからないが、わざわざ口を挟むようなことでもないだろう。ニコニコとめぐみの言葉に相づちを打つに留めた。

 そのまま立ち去るだろうと思われたはじめだったが、少し逡巡するような顔をした後、こう切り出した。

「あの……君たちにこんな話をするのは、筋違いかもしれないんだが……」

「? どうかしたの?」

「少し、話を聞いてもらいたいんだ。いや、相談したいことがあるんだ。いいかな?」

「相談……? 騎馬さんが!? わたしたちに!?」

「そ、そんな驚くようなことだろうか……」

 ゆうきの大声に、めぐみがしーっとたしなめる。

「ゆうき、失礼でしょ」

「あ、ごめんなさい……」

「いや、いいんだ。唐突に変なことを言った私も悪い」

 はじめは悲しそうな顔をしているように見えた。ゆうきが何かを言う前に、めぐみが先に口を開いた。

「もしよかったら、一緒に夕日を眺めていかない?」

 ニコッと笑うめぐみは、体面やメンツというものを取り払った、ゆうきと一緒にいるときの、優しいめぐみだ。ゆうきの大好きな、めぐみだ。

「大埜さん……」

「ほら」

 めぐみはそっと原っぱに座り込み、隣をぽんぽんと叩いた。

「騎馬さんは、あんまりこういうところに座るの、好きじゃないかもしれないけど」

「いや、ありがたい。お言葉に甘えるよ」

 はじめはめぐみの隣に座ると、ホッと息をついた。



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