【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/03/04(日) 11:37:54.90 ID:NMs8LA5T0
…………………………
「郷田先生」
「……なんだ?」
全校集会で挨拶を済ませ、壇上を後にしてすぐのことだ。先を行くひなぎくから遠ざけるように、彼はシュウに呼び止められた
「これは、一体どういうことなのだろうね」
「これ、とは何のことだ」
「とぼけるなよ、郷田先生。あなただっておかしいと思っているんだろう? どうしてぼくたちが、こんなことをしなくちゃならないんだ?」
「……あの方にはあの方のお考えがあるのだろう」
「そう納得できるほど、ぼくはお人好しになれそうにない。たぶん、生徒として紛れ込んでいる彼女もね」
シュウの顔が眼前に迫る。その目に浮かぶのは、明確な疑念と敵意だ。
「ならば去るか? 私はあまり勧めんぞ」
「そうだね。あの方の元を去ることも考えた。けど、とても得策とは思えない」
シュウはそこでニコッと、まるで能面に笑顔を塗りつけたように笑う。
「だから、あの方に従いながら、好き勝手することにしたよ。きっと面白いことになる」
「……何をするつもりだ」
「さて、ね。なんにせよ、あの方のお役に立つことだけは確かだよ」
シュウは彼を残し、ひなぎくさんの後を追った。その背中を睨み付けながら、彼は己の決心をもう一度なぞるのだった。
「私は私だ。成すべき事を成すだけだ」
本人は気づかない。それはまるで、自分自身に言い聞かせるような言葉になっていた。
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