【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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327:名無しNIPPER[saga]
2018/03/04(日) 11:37:02.98 ID:NMs8LA5T0

「もうっ、郷田先生? そういうのはやめてくださいって言ったでしょう?」

「は、はぁ……」 男性は女性のたしなめるような言葉に戸惑うように。「し、しかしデ――ひなぎく、様……」

「様付けもやめてください。わたしは小紋ひなぎく。ただのカフェのオーナーです」

「……わかりました」

「ふん……」

 線の細い青年が小声で吐き捨てるように言う。

「……なんの茶番だ、これは」

「シュウくん? 聞こえてるわよ?」

「これは失礼」

 慇懃無礼な態度だが、それが女性にはかえって嬉しいことらしい。満足げに青年の生意気な態度を見つめている。

「何か?」

「ううん、ごめんなさい。シュウくんを見ていると、昔飼っていた猫を思い出して懐かしくなるの」

「ッ……」

 女性の言葉に、青年がたじろぐ。その様子に、スーツ姿の男性が小さく笑う。

「猫か。言い得て妙だな、蘭童」

「ふん。それならあなたははさしずめ犬ですね、郷田先生。躾をされ牙を抜かれた賢い忠犬だ」

「……ふん」

「ふふ。ふたりとも仲良しね」

 そんな男二人の険悪なやりとりを見て、やはり女性は嬉しそうに笑うのだった。



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