【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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307:名無しNIPPER[saga]
2018/02/25(日) 22:22:16.59 ID:LVapeV8q0

「それは、段々と直していくしかないグリ。ブレイも、もっと勇敢にならないといけないグリ。フレンも、もっと優しくならないとだめグリ?」

「ニコ……。痛いところをついてくるニコ」

 フレンはほぅ、とため息をつく。

「……フレンもさっきは言い過ぎたニコ。優しさの王女なら、優しくラブリを諭すべきだったニコ」

「そう思えるだけで、フレンは大した王女グリ。それに比べてブレイは、さっき何も言えなかったグリ」

「でも、いま言えてるニコ。フレンに、大事なことを気づかせてくれたニコ。ブレイも、きちんと勇気の王子をしてるニコ」

「そ、そうグリ……?」

 フレンが真正面から褒めてくれるなんて、少し前に想像ができただろうか。ブレイはこそばゆいような気持ちで、そっとフレンに向き直った。

「もう一度、ラブリを迎えに行くグリ。ブレイたちが力を合わせないと、ロイヤリティは蘇らないグリ」

「ニコ!」

「話はまとまったみたいね?」

 開きかけだった部屋のドアが、キィと開く。外から顔を覗かせるのは、ブレイとフレンの大切な仲間、ゆうきとめぐみだ。

「せっかく弱った愛の王女様のために、急いで甘い物を買ってきたんだから、」 ゆうきが買い物袋をぶら下げて笑う。「ちゃんと食べさせてあげなくちゃね」

「グリ!」

 ブレイとフレンは頼もしい相棒の肩に乗る。大切な友達を、迎えに行くために。



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