【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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306:名無しNIPPER[saga]
2018/02/25(日) 22:21:39.56 ID:LVapeV8q0

…………………………

「なんて女ニコ! せっかく助けてあげたのに!」

 憤慨するフレン。それも無理もないことかもしれない。道端で倒れたラブリを助けるため、下校中だっためぐみとゆうきを探して走り回っていたのだから。ブレイは、フレンの腹立たしい気持ちがわからないわけではない。けれど。

「……心配グリ」

「ニコ……?」

 ブレイの言葉に、フレンが顔を向ける。

「ブレイはあんな奴のことが心配ニコ?」

「もちろん、ブレイだってあの態度はひどいと思うグリ。でも、仕方がないことかもしれないグリ」

「仕方がないって何ニコ?」

 ブレイは考える。自分は臆病だ。だからこそ、昔からバカにされ続けてきたラブリの冷たい目線を見て、さっきだって何も言うことができなかった。それはきっと、仕方がないこと。もちろん、勇気の王子としてそのままでいいはずがないけれど、今はまだ、きっと、仕方がないことだ。

「……フレンは、ラブリに対して怒ってるグリ」

「当然ニコ! せっかく助けてあげたのに、あんなことを言われて、腹が立たないわけがないニコ!」

「そうグリ。それもきっと、仕方がないことグリ。ラブリもきっと、ブレイたちに助けられて、ああいう風に言うしかなかったグリ」

「ニコ……」

 フレンはブレイの言葉を受けて、少し考え込んでいるようだった。

「……そうかもしれないニコ」

 やがて顔を上げたフレンは、そっと口を開いた。

「ラブリはプライドも高いし、自分が天才だって自負もあるニコ。それに、本当になんでもできる、すごい王女だったニコ」

「そんなラブリが、ブレイたちにプリキュアを先に生み出されたと知って、ショックを受けないわけがないグリ」

「……それにしても、あんな態度はないと思うニコ」



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