【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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289:名無しNIPPER[saga]
2018/02/18(日) 19:19:32.78 ID:nI3CgSSH0

「え、ええ」

 めぐみは顔を赤くして、そっぽを向いてから、

「もちろんよ、ゆうき」

 見ているだけのともえですら、心が直接くすぐられるような奇妙な感覚を憶えた。けれど、それは決していやな感覚ではない。姉とめぐみの関係は、どうやら一歩前進したようだ。

「ありがとね、めぐみ」

「どういたしまして」

「えへへ。めぐみ、大好き」

「……そ、それはちょっと、恥ずかしいわ」

「ええー!」

 くすぐったい。くすぐったいし、関わり合うのも野暮だろう。何より、家まで歩きたくはない。ともえはそのまま、ゆうきの背中で寝たふりを続けることにした。

 自分の頬をたたいたのだから、これくらいの意地悪をしても、罰は当たらないだろう。

(帰ったら、また、少し……意地悪……して、やるん、だから……)

 寝たふりのつもりが、眠気がむくむくと身をもたげる。

(……でも、わたしも、お姉ちゃんのこと……大好き……)

 結局、ともえはそのまま、大好きな姉の背中で、すやすやと寝息を立て始めた。



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