【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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283:名無しNIPPER[saga]
2018/02/18(日) 19:16:02.17 ID:nI3CgSSH0

「勇気の光よ! この手に集え!!」

 薄紅色にきらめく“立ち向かう勇気の光”。グリフの身体をとりまくその光は、グリフの心に勇気を与えてくれる。

「カルテナ・グリフィン!」

 グリフの手に握られる、翼をかたどった剣。グリフを取り巻いていた光が、明確な形を背中に作り出す。薄紅色の翼、それは雄々しきグリフィンの翼だ。
「翼持つ勇猛なる獅子、グリフィンよ! プリキュアに力を!」
 駆け抜ける姿は、さながら勇気のシンボル、神獣グリフィンそのものだ。

「プリキュア・グリフィンスラッシュ!」

 自らに突き進んできたウバイトールに、接触ざまにカルテナを一閃する。

 まとった翼がはためき、切り裂かれたウバイトールは消滅する。

「っ……覚えてなさいよ! あたしは、あんたに負けたわけじゃないんだから!」

 捨て台詞を吐いて、ゴドーは中空にかき消えた。

「わたしも、勝った気はしないよ……」

 ゴドーが消えた瞬間、身体中から力が抜けたようだった。

 何かがアスファルトの上に落ちる。グリフは、それを拾い上げ、思い出す。

 それは、記憶の片隅に残る、可愛らしい髪飾りだ。

「ユニコ……」

 ユニコを助けなければ、と思うのだが、身体が動かない。ダメージと疲労が、安心感のせいで一斉にやってきたように思えた。しかし、次の瞬間、身体は自然と動いていた。

 グリフの視線の先で、ユニコがゴーダーツの力任せの剣戟に、大きく吹き飛ばされたのだ。



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