【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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282:名無しNIPPER[saga]
2018/02/18(日) 19:14:45.96 ID:nI3CgSSH0

(大丈夫……わたしだって、何も考えずにプリキュアやってるわけじゃない!)

 グリフとて、ともえたちを危険な目に遭わせたくはない。それでも、立ち向かわなければやられてしまう。ユニコは自分のために戦うと言ってくれた。グリフはその言葉に報いなければならないのだ。

「キュアグリフ!」

「……ゴドー。わたしは、あなたを絶対に許さない」

 着地したグリフは、ともえをそっと寝かせ、ブレイとフレンをその傍らにそっと下ろす。

「ブレイ、フレン、ともえのことをお願い」

「わ、分かったグリ!」

「任せるニコ!」

 先のグリフの行動が怖かったのか、ブレイは震えていた。それでも、グリフの気持ちに応えようと頷く姿は、勇敢以外の何物でもない。

「ありがとう」

 ユニコがいる。ブレイがいる。フレンがいる。グリフはひとりじゃない。一緒に戦ってくれる、頼もしい仲間たちがいる。

「ウバイトール!」

 悲痛とも思えるゴドーの叫び声。その呼び声に応じ、かなたへ吹き飛んでいたウバイトールが、再びグリフへ向かう。グリフは誇り高き王子と王女に微笑むと、ゆっくりと立ち上がった。

「ゴドー、わたしは負けないよ」

「な、何を! そんな足手まといが後ろにいて、何ができるのよ!」

「何だって、できる」

 グリフの静かな言葉に、ゴドーが半歩下がる。

「な、何よ……!」

「怖くなくたっていい。想いは絶対に、伝わるから」

 そして、想いを伝えるための力はこの手にある。大切な仲間からもらった、大切な力が、この手にはある。



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