【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/02/18(日) 19:07:24.48 ID:nI3CgSSH0
「ウバイトール、やっちゃいなさい」
『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』
ウバイトールが拳を振り上げた。ああ、これで終わりなのかもしれない、とグリフは漠然と思った。それでも、力が入らなかった。ブレイとフレン、そしてまだ見ぬふたりの王女に申し訳なかった。己の自分勝手な行いで、プリキュアが負けてしまう。
(ああ、あと、一言、大埜さんに謝りたかったな……)
目を閉じた。そのまま、風を切る音がして、ウバイトールの拳が眼前に迫り――、
「――キュアグリフ!」
凛とした声が飛んだ。目の前に人が立ちはだかる気配がして、グリフは閉じた目を開けた。
目の前には、ウバイトールの拳を青き清浄な光で受け止める、キュアユニコの姿があった。
「ユニコ……!?」
「はぁ……ッ!」
キュアグリフとウバイトールの間に割り込んだキュアユニコは、“守り抜く優しさの光”に力を込める。ウバイトールの拳が大きく弾かれる。
「ユニコ……」
キュアユニコの必死な声と、“守り抜く優しさの光”の清浄な光に照らされて、グリフはいつの間にか落ち着きを取り戻していた。
そして、自分が何を言ったのか、何をしてしまったのか、それを改めてしっかりと理解した。
「わ、わたし……」
ひどいことを言った。友達だなんて二度と言えないような、ひどいことだ。
大埜さんには分からない、と。関係ない、と。そんなひどいことを、友達だと思っている相手に、言ってしまったのだ。
ユニコは、そんなひどいことを言った自分を、それでも守ってくれるような、優しい人なのに。
そんな相手を、友達を、ひどい言葉で傷つけてしまった。
ユニコはグリフに背を向けたまま、こちらを見ようともしない。
「……関係ないわけ、ないじゃない」
それは今にも泣きそうなくらい、か弱い声だった。
「たしかに、私は一人っ子で、姉妹のことなんて分からないけど……それでも、あなたと私が関係ないだなんて、そんな悲しいこと言わないで」
決定的だった。振り返ったキュアユニコの瞳には、いっぱいの涙がたまっていた。本当の本当に、傷つけてしまったのだ。
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