【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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268:名無しNIPPER[saga]
2018/02/18(日) 19:05:21.11 ID:nI3CgSSH0

…………………………

「私……」

 涙がこぼれる。友達とはなんだろう。自分は、誰とも友達になれないのだろうか。やはり、また無神経なことを言ってしまったのだろうか。

 己はやはり、優しさなど微塵も持ち合わせていないのだろうか。

「――ユニコ」

 目元の涙が、そっと優しく拭われた。目を開けると、目の前には可愛らしいふたりの妖精がいて、心配そうに、けれど優しげな目をしていた。

「フレン……ブレイ……ごめんなさい」

「ユニコが謝ることはないニコ」

「そ、そうグリ!」

 フレンとブレイは、大きく身振り手振りをして。

「ユニコは、とーっても優しいニコ。だから、安心するといいニコ!」

「グリフは少し混乱してるだけグリ。だから、お願いグリ」

 ブレイは真剣な顔をして、言った。

「キュアユニコ。キュアグリフを、助けてほしいグリ!」

「…………」

 友達なら、どうするだろうか。

 本当に、友達なのだろうか。

 友達と思って、いいのだろうか。

「……ふふ、そうね」

 ユニコはふるふると首を振って、笑った。

「ありがとう。フレン、ブレイ。おかげで目が覚めた気がするわ」

「ユニコ!」

「ふたりはともえちゃんのことをよろしくね」



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