【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/02/11(日) 18:26:45.50 ID:Vt5kauhK0
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よくよく考えて見れば、ともえが自分のことを嫌うのも当たり前の話だったのかもしれない。
お母さんぶって色々な決まりを作って、お節介を焼いて、そのくせ自分がその決まりを守れず、暴力まで振るってしまった。
ゆうきはともえのためを思ってやっていたつもりだけれど、それが本当にともえにとって良いことだったのか、今思えば疑問だ。もしかしたら、ただの自己満足だったのではないか。そう考えるとゾッとしない。
それに、せっかく自分とともえのために言葉をかけてくれためぐみにまでひどいことを言ってしまった。めぐみに嫌われただろうか。嫌われただろう。
「わたし、本当にダメな人間だなぁ……」
「そんなことないと思うグリ」
ふわっと、温かい感触がへたりこむゆうきのふくらはぎを撫でた。ブレイが心配そうにゆうきを見上げていた。
「ブレイ……」
「ゆうきはダメじゃないグリ。間違っているなら、正せばいいグリ。仲直りがしたいなら、謝らなくちゃいけないグリ。それをブレイに教えてくれたのは、ゆうきグリ?」
ブレイの言葉は純粋で真っ直ぐだ。ゆうきがブレイに言ったことをしっかりと覚えてくれているのだろう。ブレイはフレンと仲直りできた。だからこそ、こうして今度はゆうきに言葉をかけているのだ。
「……うん」
だからゆうきもへこたれた気持ちを奮い立たせて、頷くことができた。
「とにかく、謝らないとね。ともえにも、大埜さんにも」
「グリ!」
嬉しそうに頷くブレイを頭にのせ、ゆうきは立ち上がった。今すぐにでも、ともえとめぐみに謝りたい。その気持ちに素直に、外へ向かう。
「ところでブレイ、体調は大丈夫?」
「もう大丈夫グリ」
「そう。よかった。大埜さんとフレン、今日はブレイのお見舞いに来てくれたんだよ」
「それは嬉しいグリ!」
笑顔が自然と生まれる。しかし外に出た途端、ふたりの笑顔は凍り付いた。
「これは……」
真っ暗なアンリミテッドの世界。人っ子ひとりいない空虚な世界。
「ゆうき!」
「うん。ブレイ、急ぐよ!」
ゆうきは何を考える前に走り出していた。
どうか無事でいてと、心の中で必死に祈りながら。
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