【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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253:名無しNIPPER[saga]
2018/02/11(日) 18:24:51.78 ID:Vt5kauhK0

…………………………

「めぐみ、大丈夫ニコ?」

「……わからないわ」

 ゆうきの家を出てすぐ、カバンからフレンが心配そうな顔を覗かせた。

「私は口べただから、上手くできるか分からないけど、とにかくともえちゃんとお話しなくちゃ」

「そうじゃないニコ。めぐみはさっきのゆうきの言葉に、傷ついてないニコ?」

「…………」

 傷つかなかったわけではない。

 ――――『大埜さんはひとりっこでしょ! 大埜さんに妹も弟もいるわたしの気持ちなんて分からないよ! 勝手なことばかり言わないでよ!』

 自分が勝手なことを言ったからゆうきを怒らせてしまったかもしれない。もしかしたら、嫌われただろうか。嫌われただろう。

「……今は私のことはいいの」

「ニコ……」

 今は自分のことより、ゆうきとともえの姉妹のことだ。めぐみは注意深く周囲を見回しながら町内を歩き回った。

 ほどなくしてともえは見つかった。ともえは橋の欄干に寄りかかり、ボーッと川を眺めていた。

「こんなところにいたの」

「…………」

「走るの速いのね」 我ながらぎこちないと思いつつ、めぐみは必死で笑みを浮べた。「隣、いい?」

「ご自由に」

 ともえは素っ気ない。一瞬自分の方を向いても、またすぐに川に目を落としてしまう。

「姉妹喧嘩はいつもあんな感じなの?」

「……お姉ちゃんに頼まれたんですか」

 ともえはめぐみの問いには答えなかった。



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