【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/02/11(日) 18:22:10.05 ID:Vt5kauhK0
…………………………
学校が終わって、いつもなら友達と遊びに出かけるものだが、今日ばかりはどうしてもそんな気分にはなれなかった。
「はぁ」
友達には気分が優れないなどと適当に理由をつけて、ともえは制服も着替えずリビングでひとりごろんと寝転がっていた。姉が見たら何と言うだろうか。お行儀が悪いとか、だらしないとか、そんな風にお小言をくれることだろう。
「…………」
姉のことを思い出すと、また胸のむかつきが広がっていく。
ムカムカと広がっていく。
本当に気分が悪そうだったからだろうか。友達が心配して家に行こうかとまで言ってくれた。でも、姉の取り決めによってお友達を家に招くときは事前の許可が必要だ。お母さんぶる姉には辟易としているが、日中に両親がいない王野家ではあっても仕方のない決まりだとは理解している。
そんなときだ。
ガチャッと玄関の方から音がして、続いて玄関の戸が開く音がした。
「ただいまー」
脳天気な声は、間違いなく姉のものだ。しかしどこか様子がおかしい。ともえは寝転んだまま考える。姉の声に脳天気さが足りない。どこか、よそ行きのような気配がする。
まさか、と。ともえはがばっと身を起こした。
「お、お邪魔します」
その直後だ。おずおずといった風の聞き慣れない声が聞こえた。ともえは長い髪の毛をサッと整える。制服がしわになっていないか確認しているときに、ガチャッと音を立ててリビングのドアが開いた。
「あら、ともえ、帰ってたの」
「……悪い?」
「そんなこと言ってないでしょ。帰っていたならおかえりくらい言いなさい」
またお小言だ。胸のむかつきがまた少し増える。
「お姉ちゃんこそ」
「な、なによ」
「お友達、家に連れてきたんだね。私のときは事前に許可が必要なのに」
「あ……」
姉はバツが悪そうな顔をした。
「それは……ごめん」
「私のときはダメで、お姉ちゃん自身はいいんだね」
「そ、そうじゃないよ! 忘れてただけで……」
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