【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/02/11(日) 18:21:18.07 ID:Vt5kauhK0
せっかくもらったのだから、と。ともえは今つけていた髪留めを外して、その髪留めで髪をまとめた。
「……どうかな?」
「似合うよ、ともえ。ともえはかわいから何でも似合ってうらやましいよ」
「そんなことないよ。でも、ありがとう。大事に使うね」
「うん」
友達から何か物をもらえば、それはもちろん、とっても嬉しい。ともえはいつもつけている髪留めをポケットにしまった。
小さな頃から使っている、大事な髪留めだ。まだ小さな頃、誰かからもらったものだ。
(あれ……?)
ともえはポケットの中の髪留めをもう一度取り出して、見る。
(これって、誰からもらったんだっけ……?)
小さな頃だから、母か父だろう。しかし、そうではない気もする。親戚か誰かだろうか。
「旅行、どこに行ってきたんだっけ?」
おみやげをくれた友達に、他の友達が聞く。その声で、ともえは現実に引き戻された。髪留めをポケットにしまい直し、顔を上げる。
「夕凪町っていうところ。海がすっごくきれいだったよ」
「へぇー、いいなぁ。私もお父さんとお母さんにどこか連れてってもらいたい……」
ふたりの話を聞きながら、ふとともえは思う。
(あれ……? そういえば、私、家族旅行に最後に行ったのっていつだっけ……?)
よく思い出せない。低学年の頃に行ったのが最後だったような記憶がある。
おぼろげで、あいまいな記憶だ。少なくとも、今すぐにはっきりと思い出せるほど明確な記憶ではない。
「…………」
つまりは、それだけ長い間、家族旅行をしていないということだ。
「ともえ、どうかしたの?」
「……ううん」
それがどうしたというのだ。どうも、今朝の夢といい今といい、今日は調子が狂う。ともえにはその理由はまったく分からないし、考えたくもない。
分からない。
分からないけれど、なんだか、胸がとってもムカムカする。
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