【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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243:名無しNIPPER[saga]
2018/02/11(日) 18:19:18.60 ID:Vt5kauhK0
…………………………

「「はぁ……」」

 ダイアナ学園、2年A組教室でのことだ。見事に重なり合うため息ふたつに、対面のユキナがぶはっ、と思い切り吹き出した。

「ははっ、おもしろーい! ため息もシンクロするなんて、さすが “おーのコンビ”」

「人が悩ましげなのを笑い物にするんじゃない」

「あいたっ」

 そんなユキナの頭をパシッと軽く叩くのは有紗である。

「どうしたんだい、ふたりとも。ため息なんてらしくない」

 らしくないだろうか。自然と目を合わせるゆうきとめぐみ。お互いの目を見て、それがユキナと有紗に話してはいけない類の悩みではないと確認しあう。

「いや……私は大したことではないのよ。パパの誤解がなかなか解けなくて困ってるの」

 先に答えたのはめぐみだった。

「誤解?」

「ええ。ちょっと、ね……」

 言いづらそうに言葉を濁らせると、めぐみはなぜか少し顔を赤くしてゆうきを見た。何だというのだろう。

「へぇ、意外だなぁ」

「え?」

 有紗が感心するように言った。

「いや、大埜さんって大人っぽいと思っていたから、お父さんのことを “パパ” って呼んでるのが、少し意外だな、って」

「!!」

 ボフン! とめぐみの顔の赤みが一気に強く広がる。

「ち、違うのよ! い、いまのは言葉の綾というか、なんというか……わ、わわわ、私が、そんな……」

 あからさまな動揺に、ゆうきも吹き出しそうになる。言わずもがな、ユキナは大爆笑しているし、有紗もくすくすと笑っている。

「うぅ……」

 少し涙目になりながら、恨めしそうにそんな三人を見つめるめぐみ。元々が美人なのだから、その可愛らしさは推して知るべしであろう。



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