【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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231:名無しNIPPER[saga]
2018/02/04(日) 10:20:43.78 ID:KQnxmm/50

…………………………

 夕暮れには、温かく立ち上る湯気がよく似合う。

「…………」

 赤光に染まり、湯気がふよふよと温かい色合いを演出してくれるのだ。

「……来てくれるかしら?」

 自分がいれた紅茶を見つめながら、彼女はそっと呟いた。

「ゆうきちゃん……お友達をたくさん連れてきてくれると嬉しいけど」

 カランコロンとベルが鳴り、入り口のドアが開かれる。

 そこは喫茶店、“ひなカフェ” 。

「噂をすればっ、と」

 彼女は、今の今まで自分以外誰もいなかった店内にやってきたお客を出迎えた。

「……って、これまたえらくお洒落な喫茶店だねえ。よくこんなお店見つけたね、ゆうき」

「うん。この前の帰り道、たまたま見つけたんだ。今日からオープンなんだよ」

 背の高い女の子、背が低い女の子、少し険の強そうな女の子、そして、優しげなゆうき。

 驚いたことに、彼女は三人も友達をつれてきてくれたのだ!

「いらっしゃい、ゆうきちゃん」

「ひなぎくさん、こんにちは!」

 朗らかな応答。彼女の笑顔に、こちらも自然、笑顔になる。

「約束通り、お友達をたくさん連れてきてくれたのね。ありがとう。とっても嬉しいな」

「そんな……っていうか……」

「――すっごーい!! かわいいかわいいかわいすぎるぅー! それにカッコイイ!」

「……こんな風に、このひなカフェの話をしたら、是非行きたいってみんなが……」

「ふふ、そうだったの。ありがとう……えっと、あなた……」

「更科ユキナです! こんなすてきなお店に美人さん! なんかの舞台みたい! すごいです!」

「そ、そう? それはどうもありがとう」



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