【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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229:名無しNIPPER[saga]
2018/02/04(日) 10:18:47.35 ID:KQnxmm/50

「な、何あれ!? 何なの!?」

「……言ったはずよ、ゴドー?」

 その声に、ゴドーがビクリと身体を震わせる。グリフはいっそ、ブレイとフレンを投げ出して自分が耳を塞いでしまいたい気分だった。

「私、とっても怒っているの。ねえ、さっき言ったわよね?」

「えっ、いや、だって、それは――」

「――言ったわよね?」

 さすがにゴドーも気づいたようだった。藪をつついて蛇を出すどころか、怒り猛る暴れ一角獣を出してしまったことを。

「ばっ……しっ、知らないわよ!! ばーかばーか!!」

「…………」

「ひっ……おっ、覚えてなさいよー!!」

 一歩踏み出したユニコがあまりにも恐ろしかったのか、ゴドーが背を向け、宙にかき消えた。撤退したのだろう。

「あ……い、行っちゃったね、ユニコ」

「……ええ。でもまだ終わりじゃないわ。やっちゃって、グリフ」

「えっ、あっ、うん」

 声にいつもの感じが戻り始めている。ウバイトールに反則まがいの “守り抜く優しさの拳” をキメたからだろうか。少し気が晴れたようだ。

『ウバッ……!?』

「……ってことで、悪いけど、ゴドーも帰っちゃったし」 グリフは、少しだけウバイトールを哀れに思いながらも、手を振ってカルテナを取り出す。「……さようなら?」

『ウバ……ウバアアアアアアアアアアアア!!!』

「あら? フレン? ブレイ? どうしたの、そんなに震えちゃって」

“立ち向かう勇気の光” の翼をまとい、駆けだしたグリフの置きみやげ。ブレイとフレンの姿を見て、ユニコが問う。

「な、なんでもないグリ……」

「ふ、フレンは何も見てないし聞いてないニコ……」

「?」

 ブレイとフレンは、少しの間、めぐみを見つめて地上でガタガタと震えていたという。



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