【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/02/04(日) 10:16:31.91 ID:KQnxmm/50
…………………………
『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』
「ふん、よりによって、二回連続で同じものをウバイトールにするとはね!」
ユニコがグリフに先んじて飛び出す。
「芸がないのよ、あんたたちは!」
ユニコの蹴りがウバイトールにの身体に炸裂する。巨大な紙のようなウバイトールは、前回と同様、その身体を使ってユニコを拘束しようとする。
「同じ手が通用すると思わないで!」
すかさずグリフが飛び出し、ウバイトールを横から殴りつける。大きく揺らぐウバイトールに、そのままグリフは拳の乱打を放つ。
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
『ウバッ……ウバアアアアアアアアアアア!!』
横からの絶え間ない攻撃に、ウバイトールがグリフを拘束することはおろか、攻撃を満足に防ぐこともできず、徐々に後退していく。
「はぁあああああああああ!!」
そんなウバイトールの頭部に、ユニコが強烈な跳び蹴りを放つ。ウバイトールはそのまま後方に吹き飛び、大きな音を立てて裏庭に墜落した。
「なっ……なんだってのよ! ちょっと! 早く立ちなさいよ、ウバイトール!」
その脇に現れ、ウバイトールをたきつけるゴドー。その言うことは絶対なのか、ウバイトールがよろよろと立ち上がる。
『ウバ……ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』
「ゴドー、答えなさい! 感謝することね、ってどういう意味!!」
「はぁ?」
ゴドーが、心底呆れたとばかりにユニコを見る。
「あんた、それ本気で言ってるの?」
「私は答えなさいと言ったのよ!」
「……決まってるじゃない、そんなの」 ゴドーは酷薄に笑んだ。「あんた、くっだらない生徒会長なんかになりたいんでしょ? 騎馬さんとやらの書類がなくなれば、立候補するのはあんたひとりになって、生徒会長はあんたで決まりじゃない」
「は……はぁ!?」
ゴドーの言葉はユニコにとって理解しがたいものだった。反論しようという気すら起こらなかった。
「だから感謝しなさいって言ったの。良かったじゃない、あんた、生徒会長になれるわよ? あたしには、何でそんなものになりたいのか分からないけどね」
「…………」
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