【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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225:名無しNIPPER[saga]
2018/02/04(日) 10:16:05.58 ID:KQnxmm/50

「当たり前よ!」 それに対し、めぐみは毅然と叫んだ。「私も騎馬さんと同じように、生徒会長に立候補するんだからっ!」

「ああそう。だったら、あたしに感謝することね!」

「感謝……? あなた、一体何を――」

「――うっさい! 出でよ、ウバイトール!」

 ゴドーは両手をかざし、叫ぶ。そしてはじめの立候補書類を窓から裏庭に落とした。

 空が暗く染まる。雲が黒く染まる。そんな大空に亀裂が生まれ、そこからこの世ならざるものが大地に落ちる。そしてそれが、はじめの書類へと取り付いた。

「書類を取り返したいなら、取り返してみなさい。できるものなら、ね」

 言うと、ゴドーは窓から裏庭へ降り立った。ゆうきとめぐみは慌てて窓にとりつき、そして見た。

『ウバイトォォォオオオオオオオオオル!!』

 悪辣なる欲望の化身が生み出された、その瞬間を。

「……王野さん!」

「うん!」

 ふたりは頷き合い、ロイヤルブレスをかざした。

「受け取るグリ!」

「プリキュアの紋章ニコ!」

 ブレイとフレンの声が廊下に響く。桃色と空色の光が鋭い軌跡を描き、ふたりの手へと落ちる。

 それは、伝説の神獣、グリフィンとユニコーンをかたどった紋章。

 ふたりはそれをロイヤルブレスへと滑らせ、声高に叫ぶ。


「「プリキュア・エンブレムロード!」」


 闇の中に一筋の光が生まれる。その光は、桃色と空色の、勇気と優しさの光。

 光は爆発的に広がり、やがて集約しゆうきとめぐみを取り巻き、その姿を変化させていく。

 やがて、光がはじけ飛び、裏庭にふたりの伝説の戦士が降り立った。


「立ち向かう勇気の証! キュアグリフ!」

「守り抜く優しさの証! キュアユニコ!」


 そう、その戦士こそ――、


「「ファーストプリキュア!」」


 世界が闇に墜ち、欲望に飲み込まれようとしても、その光が守ってくれる。

 伝説の戦士プリキュアという名の、光が。



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