【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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212:名無しNIPPER[saga]
2018/02/04(日) 10:06:27.35 ID:KQnxmm/50

…………………………

「……ふん。これが学校ね。つまらなそうな場所だわ」

 ダイアナ学園女子中等部前。ゴドーは校舎や体育館、校庭へと続く道を見つめ、吐き捨てるように口を開いた。

「勉強とかそういうの、面倒くさいだけじゃない。自分の欲望に背いたことをして何が楽しいのかしら」

 ゴドーは己の欲望に従うことができない臆病者が嫌いだ。自分がしたいことをすべてする、欲しいものはすべて手に入れる、それこそが正しい行いであり、彼女にはその正しい行いを実行するだけの力があるからだ。

「やりたくないことをやるなんて、くだらないことだわ。あたしには全然分からない」

 その言葉は誰に向けてのものなのか。それはゴドー本人にも分からない。

 構わない。分かっていることなど、ひとつきりで十分なのだから。

「……ここに勇気の国の王子と優しさの国の王女がいる。そして、勇気の紋章と優しさの紋章も。あたしはそれを手に入れる。ただそれだけのこと」

 彼女は口角を吊り上げ、歩を進めた。

「伝説の戦士プリキュア……どれほどのものかは知らないけれど、あたしの敵ではないわ」



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