【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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208:名無しNIPPER[saga]
2018/02/04(日) 10:03:57.16 ID:KQnxmm/50

「……ゴーダーツ。ダッシュー」

「はっ」

 デザイアはやはり感情の見えない声で言う。

「後は任せる。私はもう出なければならない」

「……また、ですか?」

 不満そうな声。それは、低頭したままのダッシューから放たれたものだ。

 デザイアがダッシューに目を向ける。

「何か言いたいことがあるのか、ダッシュー?」

「ええ、まぁ。最高司令官であるデザイア様がそう何度も席を空けるというのは如何なものかと」

「ダッシュー!」

 あまりの物言いに、傍らのゴーダーツがたしなめる。

「ふむ。たしかに貴様の言うとおりだな。しかし、私にはやることがある」

 世界はあまりに無情だ。それをダッシューはよく知っている。

 そう、この世は力関係で成り立っているのだ。より力強き者が勝ち、その者の欲望が優先される。

 たとえ上司であるデザイアの勝手が過ぎたとしても、ダッシューには文句を言うことしかできない。文句を言ったところで、ダッシューよりよほど強いデザイアの “やることがある” という欲望が優先されてしまうのだ。

「……もうよいか? では、行ってくる。頼んだぞ、ゴーダーツ。ダッシュー」

「はっ」

「……はい」

 力は正義だ。欲望を満たすための正義だ。それこそが正しいあり方。世界の回り方。

 力と欲望に支配された何より黒き暗闇の世界。

 それが、アンリミテッドなのだから。



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