【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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207:名無しNIPPER[saga]
2018/02/04(日) 10:03:28.34 ID:KQnxmm/50

「どうかしたか、ゴドー? 体調でも優れぬのか?」

 あまりにも圧倒的すぎるその存在。全身を暗闇で塗り固めたような姿。その上に覆い被さる、なお暗いマント。そして、見るもの全てを恐怖のどん底に落とす仮面。

 その名は、アンリミテッド最強の騎士にして、最高司令官。

 暗黒騎士デザイア。

「滅相もございません。私は、快調です。召集に遅れたことに関しては、謝罪いたします。少し、欲をかきすぎたため、ここに戻るのに遅れました」

「そうか。己の欲望に従った結果なら、それでいい」

 しかしゴドーにも意地がある。心の内の恐れは振り払い、まっすぐ仮面を見つめながら言葉を紡ぐ。

「デザイア様! ぜひ、次のプリキュア討伐に、私を!」

「ほう?」

 ゴーダーツが嫌そうな顔をするが、そんなものに構ってはいられない。

「遅れて参上したお詫びの意味も込めて、ロイヤリティの紋章を奪い取り、デザイア様に献上いたします」

「…………」

 デザイアは何の感情も見せることはない。それは仮面を被っているからというだけでなく、本人の挙動すべてにおいて感情というものが欠如しているのだ。仮面の奥の瞳が、見上げるゴドーを睥睨する。

「……よかろう。行け、ゴドー」

「……はい。ありがとうございます、デザイア様」

 ゴドーはコケティッシュに笑い、立ち上がって優雅に一礼した。

「必ずや、デザイア様の御前に紋章をお持ちいたします。お楽しみに」

 言うや否や、ゴドーの姿がかき消える。ホーピッシュへと飛んだのだ。



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