【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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199:名無しNIPPER[saga sage]
2018/01/28(日) 10:25:40.37 ID:xIWFcIHZ0

…………………………

「へへへ……」

「グリ、ゆうき、嬉しそうグリ」

「もちろん!」

 帰り道、ブレイと話ながら家路につく。あの後、体育館の片付けの際に誉田先生はめぐみに謝ってくれたし、めぐみはそれを何でもないことのように許し、生徒会長へ立候補する旨を誉田先生に告げたのだ。

「友達が生徒会長に立候補だなんて……えへへ、なんかワクワクしちゃうよ」

「? そう思うなら、ゆうきも生徒会に立候補したらいいグリ」

「ええ? そんなの無理だよ。だってわたし、字も下手だし計算も苦手だから、書記も会計もできないし」

「じゃあ、副会長グリ!」

「そんな無茶言わないでよ……」

 会長は元より、副会長というガラでもない。少し想像してみよう。




『王野副会長、この書類の整理、よろしくね』

『えっ、あっ、はいっ。分かりました、大埜会長!』

 バラバラバラバラ……。

『あ……あああああ!! 書類の山がバラバラに!』

『王野副会長!? 何をやってるの!』

『ひーん! ごめんなさーい!!』

 バラバラバラバラ……。

『ああ!! 謝った拍子に別の書類の山が!』

『…………』

『ご、ごめんなさーい!!』




「……ってな感じになっちゃうよ?」

「ゆうきはダメな方向に妄想がたくましいグリね……」

 ブレイの呆れ声。そんなことを言われたって仕方ないじゃないか。副会長をやっている自分なんて、何か取り返しのつかない失敗ばかりを繰り返している姿しか想像できない。



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